株式会社東齋　代表取締役
齋藤 達彦

ある漆芸作家の方が、「私は、50年後、100年後を考えて作品を作っています。」と話していらっしゃいました。
また、ある茶道家の方は「いま、この道具は、たまたま私たちのところに逗留しているだけで、また次の世代には、次の主のもとでその用と美を私たちに伝えてくれる。」と。
全ての作品は、そんな作り手の想い、それをお持ちになっていらっしゃった方の想いを、命があるように過去から未来へとつながって行くと考えています。しかし､形のあるものは､いずれ消滅します｡だからこそ､いまここに存在していることが大切なことと考えます。 私たちの仕事は、主を失った作品に光を照らし､その想いを読み解き､そしてあらたな主へとつなげる「架け橋」となることです。